2022/7/9
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イカルの独り言 |
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今年の春、山で枝打ちの練習の合間の休憩時に頭上の木の上からイカルの鳴き声が聞こえ てきた。 最初はイカル独特の「キーコーキー」を間隔をあけて連発してた。 よく聞いてるとかなり遠くの方から鳴き返してくるやつ奴がいることに気付いた。 そのうち頭上の奴が少しひねりを加えた鳴き方に変えると遠くの奴が徐々にその鳴き方に近 づけていって、数回後にはほぼ同じ鳴き方になった。 すると頭上の奴がもっと複雑な鳴き方に変えよった。遠くの奴がまたそれに近づけようとして るのがわかった。 理由はわからないけどどうも主導権は頭上の奴にあるらしい。 しばらくそ のやり取りを聞いてると頭上の奴がそのよく通る声の後に小さい声でも鳴いてることに気付 いた。 声の質も大きさもまるで違って注意していればやっと聞こえるぐらいで、 「グジグジグジ チチッ」 と聞こえる。 真下でやっと聞こえるぐらいなので、当然遠くの奴に対して鳴いているのでは ないとなるとたぶん独り言と思われる。 よく通るきれいな声で鳴いた後の独り言とするとおそらくこう言ってる。 「グジグジグジ チチッ (どんなもんだい へへっ)」 恐るべし恐竜の末裔。 |
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