2020/5/21

野生のプライドを持ったキツネの話

家のすぐ上にある長山公園のグラウンドの上に趣味のアーチェリーの練習場所が有る。
 
そこで6~7年前に3匹の子ギツネを連れた母ギツネがよく来ていて、明け方練習に行くとい
 
つも威嚇されて吠えられた。
 
その中の1匹と思われるキツネが成長してからもよく来ていた。
 
3年前の大雪の年の春先、まだ雪が150~160㎝ぐらいある頃から的を掘って立ち位置か
 
 ら的が見えるように的の前を掘って練習していた。
 
朝7時前になるとそのキツネはよく街の方から帰ってきた。
 
大雪で餌が不足してるから街に探しに行ってると思い、ちょっとかわいそうに思えてある日
 
キツネが食べそうなものを置いてみた。
 
次の日には無くなっていたけどそのキツネが食べたかは分からなかったが、2度目に置い
 
た日は申し訳なさそうに伏し目がちにやってきてそれを咥えて林の中に持ち去った。
 
その数日後、いつもの場所に立って練習しているとそのキツネがやって来てほんの5メート
 
ルほど前で匂いを嗅ぎだした。今までそんな近くに来たことが無かったので不思議に思って
 
みているといきなりジャンプして、まだガチガチに凍ってる雪面に前足を突き刺すような動作
 
を数回繰り返してからそこを前足で掘り始めた。
 
しばらくすると何か灰色っぽい毛むくじゃらの明らかに凍ってそうな物を咥え上げた。
 
リスぐらいのそれを咥えて林の方に歩き出した。
 
(そのまま行くんかい)っと思ったら林の入り口(15メートルぐらい向こう)でこっちを振り返っ
 
た。 しかもめっちゃどや顔で。
 
多分こう思ってそう。
 
(お前にもらわんでもちゃんと食えてる。あったから食べただけでお前の世話になってない。)
 
それから2回獲物を見せに来た。 最後に見せに来たときは一回り小さい多分雌と一緒に
 
来たのであまり近くに来ずに、草地の傾斜地の30メートル近く離れた上で、かなり大きい
 
ウサギを2匹で咥えてはほうり上げて遊んで見せた。
 
キツネといえども侮れない。 あいつのプライドを傷つけたんやなきっと。
 
そこへいくとカラスにはそんなプライドが全くなさげでずうずうしいので嫌いだ。 でもそれで
 
繁栄してるのかもと思うと余計に腹立たしい。
 
でも、交差点の横断歩道を青信号で自慢げに渡っているカラスはかしこかわいいので
 
ちょっと好き。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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